晩婚化と看護師の結婚事情
2月 5th, 2017
女性の婚期は、厚生労働省の人口動態調査によると、平均結婚年齢は1994年から2014年までの過去20年間において、26.2歳から29.4歳へと年々上昇する傾向にあります。そして、この年齢の上昇は一般女性が全般的に遅く結婚するようになったためではなく、一部高齢で結婚する方がその数値を押し上げている要因となっています。
これに対し、女性が大多数を占める看護師の婚期に関しては、世情に拘わらず早いか遅いかに二分され、過去も現在もそれ程変わるところがないのが実状です。その理由としては主に2つあり、まず1つに早く結婚する場合は20代で、結婚すること自体よりは出産や育児に重点が置かれる傾向にあります。これは、結婚適齢期があってない様な現代において、殊に出産に関し年齢が上がるに連れ、その大変さが増すことは動かし難い事実であるということを看護師はよく理解しているということから、早くに結婚して不安の少ない20代のうちに子供を産みたいという理由があります。もう一方の比較的遅く結婚する場合は、仕事に専念し、ある程度現場で活躍できるようになってからなどキャリアに重点が置かれる傾向にあります。そして、その婚期に関してはどの段階で区切りを付けるかは人それぞれであるため、遅く結婚する方の間でも時期がまちまちです。
また看護師は一般的に生活が不規則で、経済的には自立していることから、例えパートナーが居ても、結婚する形式にそれ程関心がないケースが多いことも理由として挙げられます。